涙を流して　得るものは何もないの
笑顔で見送る　天使がここに　私がいるよ

地上のある場所に　愛し合う二人がいました
その生活は幸せで　一生続くものだと思っていました

元々は天界にいたのです
けれど、いつか地上への願望が強くなっていきました
地上の彼と仲良くなりたいなんて
誰にも言うことはできませんでした。

羽を広げて　逃げ出してゆく
掟やぶって　飛び出して

　
青空の中で　光っている私がいる
自由になれたと　思いこんでいた自分がいたよ


彼は驚いていました
けれど私を住まわせてくれました
人として私達は過ごしました
とても質素だけど　幸せでした

人間に恋をしてはならない
その理由が今まで分かりませんでした
けれど、それはもうすぐ私の元へ
幸せの終わりを告げに来たのです
　
気付いた時には彼は病気になっていました
その時やっと気づいたのです
彼と出会ってから既に長い時が過ぎていたことに

天使と人間とは時の速さがあまりにも
違うと分かっていて　逃げていたの　忘れていたの

涙を流して　得るものは何もないの
あなたと過ごした　日々を心に　抱いて過ごすの　
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